命名なんて大嫌い

このコラムのタイトルは、「ぼくが知りたいQ&A」というタイトルだ。

しかしながら、実際にそのタイトルに添った内容はこれまでの12回の連載の内、3回程しかなかった気がする。”気がする”とか言ってる時点で如何にタイトルを忘れてぼんやり書きなぐっているかが伺い知れるだろうと思う。

何を隠そう(隠しちゃいないが)、名前を付けるのが苦手だ。

このコラムの右下にある作品タイトルやペンネームを見て頂ければ一目瞭然だと思う。なんだこれは。ふざけているのか。と思われるかもしれない。散々悩んだ結果であり、他人に丸投げして提示されたものをチョイスした結果であり、天啓を受け瞬時にひらめいた賜物であり、つまりは命名の才能も選択するセンスも無し、私に憑いている命名の神はなんか寝そべって畳の目の数でも数えながらテキトウに啓示を呟いているようである。

いっつも何かしらの名前を付ける時には悩んでしまう。

例えば、何らかのキャラクターの名前などを決める時は、大抵誰かに丸投げしてしまう。

基本的に、人名に対するこだわりは皆無と言ってもいい。

寄生獣のミギーとは絶対話が合うはずだ。

どうしても自分で名付けねばならない時は電話帳などを使う。

バラバラーっとめくって、指を差し込み、そのページから再び目を瞑って指を差して名前を選んだり。

無難な名前くらいテキトウに付けりゃいいのだけど、「ユミ」がいいか「ユカ」がいいか…「由佳」か「由香」か…そんなことで1時間ほど余裕で考え込んでしまう燃費の悪い脳を搭載しているので、有る程度の決め打ち材料が必要だ。

キャラクターならまだいい。自分の子供を名付ける際は壮絶を極めた。 何ヶ月考えたかしれない。

何しろ、その名を一生背負って生きていかねばならない。昨今の親御さんは思い入れが強過ぎてどこの国の人間か分からぬ名前を好んで付ける傾向にあるが、何故こんなふざけた名前を付けたのか…とマウントポジションからバタフライナイフを胸元に突きつけられたりする状況は是が非でも避けたいところ。無難な名前を付けたところで、もうちょっとちゃんと考えろよとアイスピックを首の後ろから突きつけられるのは目に見えている。適度なオリジナリティが要求されるのだ。

字画なんてどうでもいいといえばどうでもいいのだけど、調べた結果漏れなく「大凶」だったらさすがに生まれて来た意味などを必要以上に考えてしまうと思われるので、その点も充分過ぎるほど考慮した。なんかもう、あまりに考え過ぎて途中で吐きそうになったりもした。でも子供の為だ…俺は死んでも名付けてみせる…!!と仕事そっちのけで考えたものだ。

仕事をしろと思う。

現在連載中の、定時制高校を舞台にした漫画のタイトルを付ける時も大変だった。ほぼ丸一日考えても全く糸口すら見つからない。タイトルは考えれば考えるほど硬直していく。みるみる寒くなっていく。

いい加減うんざりしたので、何かアイデア無いですか、と当時の担当編集者(30代後半・♂)に振ってみる。

他の仕事も押しに押しているので、もう丸投げでもいいや…と諦め半分で。

しばらくして、FAXが流れてくる。

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『一條様 私もいくつか考えてみました。

 

G.N.Baby〔グッド・ナイト・ベイビー〕

N.N.Night〔ナイナイナイト〕

がんばれ定時制!

・(以下悪寒がするので略)』

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うわああああああダメだ!それは絶対ダメだ!!

早く…今すぐ自分で考えなきゃ大変な事になってしまう!!(赤面&号泣)

必死に考えた末、もうちょっとマシなタイトルが出た。世界は広い。上には上がいる。私は井の中の蛙だったのかもしれない…。

ちなみに決定したタイトルは『4ジゲン』といいます。舞台である定時制高校の一般的授業数「4時限」とギャグの違和感を端的に示す「4次元」を合わせてどっちの意味も含ませるようにカタカナで…まぁこれもどうかと思うけどさ!!(赤面&脂汗)

さて、お気付きの方もいるかと思われますが、冒頭のようにタイトルとは全く関係のない文章がダラダラ続いて既に1725字に達している訳です。

これを機会に、次回より改題すべきだなと思う今日この頃なのです。

それではまた。

G.N.Baby

[初稿・2005.03.21/改稿・2006.07.05]

Author: 一條 マサヒデ