動物園って凄い。

だって、動物がたくさんいるんだもの。

そして動物の数だけウンコも…。

某T動物公園に行ったときの出来事。

その日は、昨今の異常気象を代表するかの如く尋常じゃない暑さ。

家族とともに、全員汗だくになり、なんかもう哺乳類なんてどうでもいい状態で象を眺めていた。

「あぁ…大きいなぁ…象のウンコ…」

そんなかぐわしい感想しか思いつかないほど暑さにやられた脳細胞をリフレッシュさせるため、近くにあった自動販売機でジュースを購入することにした。

自販機は2台並び、片方は缶ジュース、もう片方は紙コップ式。

紙コップのジュースといえば当然細かい氷入りと予想され、とにかく冷たい何か、を求めていた私は、迷わず紙コップ式の自販機に小銭を投入。

三分の一が氷と思われるその液体をガムシャラに口に含むと、何やら私のオーバーヒートした脳が瞬時に覚醒し、警報を鳴らす。

ははは…まさか…誤作動誤作動…。

素知らぬ振りでやり過ごそうと思ったが、飲めば飲むほど脳のサイレンが鳴り響く。

象臭い。

 

正確には、『象のウンコ臭い』。

 

うわーい!象のウンコ臭いよ!!

 

現場が近いのでその匂いが漂っているだけだと思いたかったのだが、象と距離を置く、缶ジュースと飲み比べ、などの実験を重ねた結果、象のウンコ臭が風に運ばれ紙コップに染みついたのでは…という結論に。なるほど…。なるほどじゃないよ!!そのぐらい計算出来ないものか動物園なんだからさぁ!!(涙)

飲みたくて飲みたくてしょうがなかったものがやっと手に入り、潤いと甘味と爽快感を今ここに味わえると口に含んだその味が象のウンコ味。 象のウンコエッセンス配合。

お口と鼻腔に広がる象のウンコの微粒子。

最悪だ。心から不愉快だ。

微妙な、ほんのかすかな匂いというのもまた不愉快だ。

何度もテイスティングをした揚げ句、「黒」と判明したときの虚脱感…。

いっそ、ウンコを盛ってくれないか。紙コップに。

動物を見れば見境なく手を振ってしまう私といえども、動物の排泄物を好んで食するほど動物愛に溺れているわけではない。

そして、私と同じ思いをしている人が少なからずいるやもしれない。

使命感をメラメラと滾らせ、緊張から手の平に汗を滲ませつつ、後日、思いきって電話で抗議をしてみた。クレーマー上等。

 

筆者:「アフリカゾウのいるあたりの自動販売機、紙コップに糞の匂いが染みついてることがあるのですが、あれ、どうにかなりませんか」

T動物公園:「他のお客様からはこれまで一度もそういう報告は受けていないのですが、その旨自動販売機の管轄の部署に伝えておきます。是非また遊びに来てくださいね♡」

 

いともあっさりいなされた。

さすが動物の扱いは手慣れたものだなぁと思った。

動物園って凄い。

 

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(画像の家族はウチの家族じゃないです。ペットボトルを買ってました。ちっ。)

[初稿・2004.10.20/改稿・2005.06.28]