ふれあえ!!下水道館

前日の猛烈な頭痛も完全に消えて、思う存分家族と出かけることに。

行き先は、近所にある『ふれあい下水道館』。

何でよりにもよって下水道!ふれあったら大変じゃないか!

ふれあい下水道館

数年前から何度となく施設前を通り過ぎていて、その都度「‥‥‥」と微妙な表情で眺めていた。

それが侮るなかれ、ご近所さんやWeb上での評判がすこぶるイイ。

何故だ。下水道なのに。そんなに下水道の仕組みはエキサイティングなのか。

色々事前に調べてみると、施設は地下5階まであり、実際の下水管の内部まで見学出来る、との事。

……見たいか?

そして、

“下を流れる下水は、ある程度の臭気を持ってはいましたが、想像していたよりはマイルドな(?)ものでした。これなら子供連れでも大丈夫でしょう。”(原文ママ)

http://asobiba.jp/asobiba/contents/asobiba080_gesuido.htm

との『Asobiba World』のお墨付き。

……マイルドな臭気……?

何らかの「仕組み」が大好きっ子な長男の為にも、一度くらいは行ってみようと思っていた。

そして個人的には、何故ご近所さんで好評を博しているのか、非常に不思議で興味をそそられてもいた。

少なくとも確実に、1〜2時間程の暇つぶしにはなるはずだ。

1階がエントランスとなり、何故かヤマメやニジマスなどが遊泳する大きな水槽がある。

ほ…まだ下水道臭さは全く無いぞ…

案内図をもらい、とりあえず無難そうな地下2階〜4階へ。

エレベータを降りて早々、シュールなオブジェに目が点になる御一行。

おぶじぇ

のっけから大丈夫か!?と不安になるも、とても誠実に丁寧に、下水道の歴史や仕組み、国内外の環境問題などを展示していた。

下水管だらけ

どちらかというと大人向けで、実際自分たち以外はおじさんおばさんお爺ちゃんお婆ちゃんがポツポツと見学している感じだった。

次男は、井戸水を組み上げるハンドルをガッシュガッシュと狂ったように動かしていたがあれは触ってよいものだったのか。

そしてメインエベント、地下5階。

本物の下水管の潜入体験コーナー。

……誰もいない。

なんだか非常に危険な空気が漂っている。

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この施設全体は非常にきれいな建物なのだけれど、雰囲気的になにか怖い。

例えるなら、非常にバイオハザードっぽい。

バイオハザードっぽい…

いやいや…でもほら、世間の評判は「マイルド」という事だったし。

気楽に行ってみようぜ、みんな!!はーい!!

とズカズカ踏み込んでいったのが間違いだった。

うわあああ!!

ゾワゾワゾワアアアッッッッッ‥‥‥‥

血の気が一瞬で引いていくのがよくわかる。

「危険!危険!!退避せよ!!」と身体全体が訴えかけてくる。

地下鉄が通るほどの巨大な下水管に突如投げ出され、前を見ても後ろを見てもどす黒い茶色の空間。

しかも、湯気というか、ガスというか、そういう霧状のもので視界が中途半端に悪い。

(↓カメラの性能が悪くて残念なような、良かったような…)

うううう……

そして生ぬるく、息が詰まるような空気。

マイルド!?マイルドなものか!!そのまんま強烈な下水の匂いじゃないか!!(泣)

空間は広いのに、なんだろう、この猛烈な圧迫感は…

ホラーだ。

そんじょそこらのホラー映画より余程ホラーだ。

バーチャルでは感じる事が出来ない、全身を包み込むホラー。

憶病者の長男は、その巨大下水管に足を1歩踏み入れた瞬間、パニック。

「ギャアアアアアア!!イヤダ!!イヤダアアアアアア!!!!」

ギャアアアアアア!!

「ギャアアアアアア!!!」

ギャアアアアアア!!!

泣き叫びながら逃げていく。

…うん…わかるよ…父さんだって身体が拒否しているもの……(泣)

匂いはまだいい。鼻を押さえればいい事だし。

空間自体が怖い。禍々しい、という形容詞がしっくりくる感じだ。

汚物が集まるところには、絶対何らかの負のパワーが宿るのだと思う。

こういう場所に入り、実際仕事をする人もいるわけで、それはもう凄いとしか言い様が無い。

それを想像するだけで、汚水は出来るだけ少なくしなきゃ……もうみんなお願いだから質素に暮らそうよ……と思う。

ともかく、1〜2時間の暇つぶしは、長男に強烈なトラウマをもたらせて終わった。(次男は事態が飲み込めず、それほど怖がらなかった)

その後、図書館に行ったり自転車の練習をしたりお昼寝をしたり、と普通に過ごしつつ、我が侭を言った時には

「下水道館に行こうか」とつぶやくと途端に大人しくなる長男。

というわけで私からも強くお勧めです。

社会科見学に。環境問題の意識を高めるために。ホラー映画代わりに。しつけに。

小平市『ふれあい下水道館』。

なんと、入場無料。

(※建物全体、展示物は大変有意義なもので、とても清潔です。但し、一部ホラーです。)

 

ギャアアアアアア!!!!

 

Author: 一條 マサヒデ