子供の言葉
子育ては、叱るより褒める事が大切だとよく聞く。
尤もだと思う反面、ここだけはダメだという線引きも大事だと思う訳です。
例えば命に関わる事、他人に危害を与える事、周りに迷惑を与える事…
その辺は人として最低限の部分として、一番判断に困るのが礼儀、とりわけ言葉遣いだ。
近ごろ、長男(5歳)の言葉遣いが悪い。時折、教えるはずも無い、耳を疑うような単語が飛び出し、絶句する事がある。
例えば、長男が集中しながらブロックを組み立てつつ、ボソボソ呟いている言葉に耳を澄ますとこんな言葉が聞こえてくる。
「…クソ野郎…」
…えぇぇぇ…!?
少なくとも私は、心の中で何度も何度も何度も思った事はあるにしろ、そんな言葉を子供の前で発した事は無い。誰だ、そんな言葉を吹き込んだヤツは!!
いや、それ以前に何故ブロックをそんなにも侮辱する必要があるのさ。
まだブツブツ呟いている幼児。
「…ぶっころす…」
嗚呼…5歳児がなんて言葉を……このまま育ったら確実にリーゼントじゃないか…(なんとなくイメージ的に)。
様々な調査の結果、通っている保育園から覚えてきていると判明。
他のお子さんの影響をもろに受けているようで、みんなが喋っている言葉、イコールカッコいい言葉、と感じている節がある。確かに自分の子供時代を鑑みればその気持ちはよく分かる。分かるが、ぶっ殺すなどと呟く幼児はダメだ。怖いから。
これはいかん、外部からの影響より家庭内の影響力を強めねば!!と絵本の読み聞かせ率を強化。最近では平仮名の読み書きにも興味を示し、言葉を理解する喜び、表現出来る楽しみを感じてきたようだ。
勉強なんか出来なくても構わないと思っているが、対象が何であれ学ぶ意義のようなものを見いだす事は非常に有意義な事であると思う。
そんなある日、妻と長男が何やら揉めている。
激しく憤慨している長男。
何事かと尋ねると、長男が目の前に駆け寄ってきて、まるで凄んでいるかのように睨み、幼児なりにドスを利かせた声で言った。
「勉強するヤツ買ってこいよ!!!」
…えーと…。
要約すると、平仮名の書き取りをする幼児用のドリルが欲しいらしいが、こういう場合は、勤勉な心が芽生えた事を褒めるべきか、親に向かって何だその言葉遣いは!と叱りつけるべきか…。
そんなことを考える間も無く、何だか色んな方向のミスマッチで妙に可笑しく大笑いしてしまった。
今後も
「お前らの身体をファックする恐れのあるあらゆる病をぶっ殺す為に医学部目指すぜクソ親父!」
「貴様らボケ老人の事を考えて二世帯住宅を俺にぶっ建てさせろよ!超バリアフリーの家で俺様に看取られ安らかに死ね!!」
等と言ってくれないかなぁとテキトウな事を考えているバカ親でご免なさい。
[初稿・2005.08.26]







